ホームヘルパーは別名訪問介護員ともいい、その名の通り、高齢や障がいのために日常生活を送ることに不自由がある人の自宅を定期的に訪問し、介護サービスをおこなう職種を指しています。ホームヘルパーがおこなう介護サービスは、食事や入浴などを介助する「身体介護」と、掃除・洗濯、調理などを介護利用者に代わっておこなう「生活援助」の2つです。もちろん、これらの介護サービスの間に、話し相手になったり相談に乗ってあげたりすることもホームヘルパーの重要な役割です。また、資格や経験を生かして、福祉施設などで介護スタッフとして働くこともできます。この場合は身体介護の仕事が中心となるようです。
訪問介護事業所や老人福祉施設、デイサービスセンターなど。
以前はホームヘルパーになるためのホームヘルパーという資格がありましたが、2012年に制度改革が実施されてホームヘルパーの資格制度はなくなりました。現在は、かつてのホームヘルパー2級程度にあたる資格として「介護職員初任者研修修了者」を取得するのが近道になっています。また、大学や専門学校で専門的に学び、介護福祉士の国家資格を取得して福祉施設に就職した人が、結婚や出産などの事情でいったん離職し、その後、パートタイマーとしてホームヘルパーの仕事に就くといったケースも多いようです。
なお、通信講座もありますので利用するといいでしょう(スクーリング必須なので要注意)。ホームヘルパーは求人も多く、比較的就職しやすい職種といわれています。介護に対するしっかりした目的意識をもって就職しましょう。
介護の知識と技術を中心に、福祉全般にわたって学びます。介護職員初任者研修の例では130時間が研修時間の基準と定められています。通信講座であっても実習科目の受講のため、スクーリングに出席しなければなりません。なお、将来的には介護福祉士の資格に一本化される予定になっています(時期未定)。取得済みの資格については剥奪されるわけではなく、将来も効力を失うことはありませんが、研修制度の新設などによって介護福祉士へのステップアップを促されることになるかも知れません。
ホームヘルパー(公)/介護福祉士(国)
※(国)国家資格、(公)公的資格
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