児童相談員は、18歳未満の子供を相談援助の対象とする、児童相談所で働くケースワーカー(ソーシャルワーカー)です。児童相談所で扱う相談内容は、非行や養護、心身障害などさまざまです。児童相談員には、子供の養育過程などの環境面からアプローチする児童福祉司と、子供の心の内面からアプローチする心理判定員の二つの職域があり、互いに協力しあってこれらの問題の解決に取り組んでいます。また、そのために、学校や他の児童福祉施設、福祉事務所などの関係機関と連携をはかるのも、児童相談員の仕事です。児童相談員は、問題を抱える親子に深く関わって、子供たちを健全な育成に導く大切な役割を果たしています。
児童相談所
児童相談所は公的福祉施設であるため、就職するためには各自治体の公務員試験に合格することが先決です。さらに、児童福祉司の職に就くためには児童福祉司の任用資格が必要で、一方、心理判定員には法的な資格基準はありませんが、大学や大学院の心理学系の学科・専攻の卒業が採用条件になっているのが一般的です。なお、児童福祉司任用資格は、社会福祉士か精神保健福祉士の資格を取得すれば得られるほか、社会福祉主事として児童福祉施設で2年以上の相談援助の実務を経験することなどでも取得することができます。資格取得方法については下記のリンクも併せてご覧ください。
児童福祉司・心理判定員ともに、厚生労働省や受験する自治体が指定した要件を満たすよう学習します。児童福祉司の任用資格は、社会福祉士か精神保健衛生士の資格を取得すると実務経験がなくても取得できます。福祉職をめざして学ぶなら、これらの資格がめざせる福祉系大学で学ぶのが得策です。
児童福祉司(任)/社会福祉士(国)/精神保健福祉士(国)
※(国)国家資格、(任)任用資格
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