看護師は、主として病院や診療所、保健福祉施設に勤務し、コ・メディカルの一員として医師や他の医療スタッフと連携して診療の補佐を努めたり、入院患者の医療面の相談や援助をおこなうのが主な仕事です。また、介助専門のスタッフが配置されている場合を除き、身体に不自由がある患者の着替えや食事、排泄などの介助の仕事もこなします。
求人の増加が予想される訪問看護ステーションの看護師は、自宅療養中の患者宅にケアワーカーなどの介護スタッフとともに訪問し、医師の指示に従って必要な看護サービスの提供をおこないます。高齢化が進む現代社会では、看護師をはじめとする医療スタッフにも、より高度な福祉の視点が求められるようになっており、今後さらに福祉分野での活躍の機会も増えていくものと思われます。
男女平等に看護職に就けるよう、法改定で職名が看護婦から看護師に改称されましたが、今も中高年の患者を中心に「看護婦さん」と呼ばれることが多く、実際に看護師の大半は女性が占めているのが現状です。しかし、看護職は男性ならではの体力を生かして活躍できる職業でもあり、男性看護師に対する求人ニーズは今後ますます高まるものと思われます。
病院、訪問看護ステーション、保健福祉施設など。
看護師の国家試験に合格し、看護師免許を取得します。看護師は慢性的に人手不足で比較的就職しやすく、中途採用も活発なため転職もしやすい環境にあります。なお、看護師試験の受験資格は、看護系の大学・短大あるいは看護師養成の専門学校・各種学校で必要単位を修得して取得します。また、准看護師の養成校で准看護師の資格を取得し、その後3年の実務を経るか2年の進学コースを経るか、いずれかの方法でも看護師国家試験の受験資格が取得できます。
医療と福祉の両面から患者のケアを考えることができる看護師に育つように、看護の専門領域に加えて福祉や心理などの領域も学びます。カリキュラムは実習・演習が豊富に取り入れられ、基礎的な実践力が身につくように構成されています。なお、国家試験の合格率は90%前後と高く、どちらかというと受験資格を取得するまでの勉強の方が厳しいといえそうです。
日本看護協会/日本訪問看護振興財団/日本訪問看護事業協会
/保健師助産師看護師法
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