作業指導員・職業指導員は、知的障害者福祉施設・身体障害者福祉施設・児童福祉施設などで、知的障がいや身体障がいを持つ人が自立して生活できるように、社会で働くために必要な職業技能を指導しています。作業指導員・職業指導員は、施設利用者一人ひとりの障がいの程度や仕事の適性を把握し、本人の意思も確かめながら職業訓練プランを考え、パソコンや木工、園芸、陶芸などの技術を教えます。障害者自立支援法が制定されるなど、障がいによってハンディキャップを持つ人の社会的自立支援は国にとっても大きな課題となっており、作業指導員・職業指導員の役割も以前にも増して重要になってきています。
知的障害者福祉施設、身体障害者福祉施設、児童福祉施設など。
まず第一に、施設利用者に技術指導できる職業技能を持っていなければ、この職種での就職はできません。厚生労働省も採用のガイドライン(基準値)として、技術指導分野での実務経験を2年以上と示しており、新卒者には厳しい条件となっています。しかし、例えば学生時代にアルバイトなどで該当する職業上の技能を身につけておけば、採用される可能性もゼロとはいえません。同時に、社会福祉士や社会福祉主事任用資格などの福祉関係の資格を取得しておくことも就職への近道となるでしょう。なお、公立施設への就職を希望する場合は公務員試験に合格することが前提となります。
福祉の資格取得を必要条件として考えれば、やはり福祉系の大学・短大・専門学校で学ぶのがベストです。福祉系の学校・学科であれば、障害者福祉施設における実習もあり、仕事に対するイメージもつかむことができます。技術指導分野のスキルの習得は、まず自分がやりたいこと・やれることを決めて、その分野でのアルバイトを探すなど、それなりの努力が必要です。
社会福祉主事(任)/知的障害者福祉司(任)/身体障害者福祉士(任)
※(任)任用資格
日本知的障害者福祉協会/日本発達障害連盟
全国身体障害者施設協議会/日本身体障害者団体連合会
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