スクールカウンセラーは、小・中・高校などの教育機関で、不登校や非行、いじめなどのさまざまな問題について、心理的な要因から問題解決の糸口を探る心の専門家です。自閉症や学習障害などの発達障がいを持つ児童・生徒の療育に取り組むケースもあります。子供たちの心の問題は、かつては養護教諭が担当し解決をはかっていましたが、近年それでは対応しきれない深刻な問題が増え、正式にスクールカウンセラーを配置する学校(自治体)が急増しました。なお、スクールカウンセラーという職種名は通称で、実際には臨床心理士あるいは学校心理士の資格所持者が配置されています。
幼稚園、小学校、中学校、高校、教育委員会など。
大学院の修士課程で当該カリキュラムを履修し、資格試験を受験して合格することが必要です。公立学校のスクールカウンセラーの場合、週1、2回程度の勤務で、かつ単年度ごとの採用が標準的な事例であることから、スクールカウンセラーだけで生計を立てるのは難しいのが現状です。実際には、資格を生かして心理カウンセラーとして幅広く活動し、そのなかでスクールカウンセラーの仕事も受け持つというスタイルが多いようです。
臨床心理士、学校心理士とも、臨床心理士または学校心理士の養成課程のある大学院に進学し、修士課程を修了しなければなりません。臨床心理士の学習は、対象を児童・生徒に限定しませんが、学校心理士の場合は、対象を児童・生徒に限定して学ぶのが特徴です。なお、資格を取得するためには最終的に資格試験に合格しなければならないので、受験対策もおこなっておく必要があるでしょう。
臨床心理士(民)/学校心理士(民)/児童指導員(任)
※(民)民間資格、(任)任用資格
日本臨床心理士資格認定協会/日本学校心理士会/日本教育心理学会
日本特殊教育学会/日本発達障害学会/日本発達心理学会/日本LD学会
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