歯科衛生士は、主として歯科医院で、歯科医師の指示のもと診療器具や薬品の準備、治療の補助(診療補助)をおこなうほか、虫歯や歯周病を防ぐために歯石を除去したり(予防処置)、正しい歯磨きの指導など(保健指導)をおこないます。また、保健所や老人保健施設などに勤める歯科衛生士は、歯科医院に出向けない要介護の高齢者や障害者の歯とその周辺の健康状態をチェックし、口腔内を洗浄したり、歯磨き・食事の指導をおこなったりします。虫歯や歯周病にかかると食べ物を充分に噛み砕くことができなくなり、食欲も減退するなど、身体全体の健康に悪影響を及ぼしてしまいます。このため、歯科衛生士がおこなう虫歯予防・歯周病予防は、介護予防の役割も担っており、高齢化社会においてはますます重要度が増していくといわれています。
病院(口腔外科)、歯科医院、老人保健施設、保健所など。
歯科衛生士の国家試験を受験して資格を取得します。歯科衛生士試験の受験資格は、国が歯科衛生士養成施設に指定した学校(4年制大学または3年制の短大・専門学校)で必要単位を修得して取得します。現在の就職先は歯科医院が多数ではあるものの、福祉分野への就職者も年々増えており、今後さらに求人ニーズの増加が見込まれています。
医療スタッフに相応しい実務能力を身につけるため、実技を中心に理論も幅広く学びます。なお、歯科衛生士として働くための知識と技術を習得するだけなら、3年制の学校で充分ですが、臨床経験をより多く積みたい場合や、保健・福祉の分野をより広く深く学びたい場合、また、歯科衛生士以外の資格取得もめざす場合は、4年制の学校が適しています。
歯科衛生士(国)
※(国)国家資格
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