障害者スポーツ指導員は、障害者スポーツの指導を通じて、障がいを持つ人がスポーツを楽むお手伝いをします。障害者スポーツ指導員は、障害者スポーツに関する知識はもちろんのこと、障がいについての深い知識と理解を持ち、円滑にコミュニケーションをはかりながら、障害者の人たちにスポーツの楽しさや体を動かす喜びを伝えていきます。また、地域での障害者スポーツ大会やイベントの企画・準備や運営、PR活動なども、障害者スポーツ指導員の重要な仕事です。指導員の資格は初級・中級・上級とあり、初級指導員は、身近な障害者を対象とした健康増進や安全管理などを担当。中級・上級とレベルが上がれば、都道府県や全国クラスの競技会、さらにパラリンピックの運営、選手育成に関わることもあります。
スポーツセンター、スポーツクラブ、健康増進施設など。
法的に決まりがあるわけではありませんが、事実上、日本障害者スポーツ協会が認定する障害者スポーツ指導員の資格の有無が、求人条件(採用基準)となっています。したがって、障害者スポーツに関わる仕事がしたければ、障害者スポーツ指導員の資格取得が必須です。さらに、各地の障害者スポーツ振興団体や障害者スポーツ施設では、運営をサポートするボランティアを募集していることが多いので、学生の間は積極的にボランティアに参加して、できるだけ現場経験を積むように努めておきましょう。なお、特定の施設に所属せずにフリーで活動する障害者スポーツ指導員も少なからずいますが、この場合でも協会認定の障害者スポーツ指導員の資格は必要です。
初級・中級・上級と3段階ある障害者スポーツ指導員の資格のうち、初級であれば経験は問われず指定科目の履修だけで取得できるため、多くの福祉系・医療系・体育系の大学・短大・専門学校が養成施設の認定を受けて資格取得をバックアップしています。また、少数ですが中級以上の資格取得が可能な学校もあります。なお、各地の障害者スポーツ協会をはじめとする関連団体でも講習会を開いていますので、こちらを利用して障害者スポーツ指導員の資格を取得することも可能です。
障害者スポーツ指導員(民)/健康運動指導士(公)/介護福祉士(国)
※(国)国家資格、(公)公的資格、(民)民間資格
日本障害者スポーツ協会/日本障害者スポーツ指導者協議会/日本健康スポーツ連盟
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