社会福祉主事は、福祉事務所や公立の福祉施設などの公的機関で働くソーシャルワーカー(ケースワーカーと呼ばれています)で、すなわち福祉の仕事に携わる公務員ということになります。公務員試験に合格し、かつ社会福祉主事任用資格を取得していなければ、この職名を名乗って働くことはできません。仕事内容は、病気や貧困、あるいは高齢や障がいなど、さまざまな理由によって社会生活を送るうえで何らかの問題を抱えている人の相談相手になり、必要に応じて医療機関や養護施設などの専門スタッフと連携しながら相談者の援助をおこなうことです。
福祉事務所や公立の福祉施設。
この仕事に就くためには、公務員試験に合格することが何よりも先決です。また、社会福祉主事の任用資格を取得していることも条件になります。ただ、ソーシャルワーカー(ケースワーカー)は福祉の資格を持っていなければ就けない職種ではないため、人事異動で資格を持たない職員が福祉事務所などに配属され、ソーシャルワーカーとなるケースもあります。このような場合、厚生労働省が実施する講習会に出席して任用資格を取得したうえで社会福祉主事となるのですが、最初から福祉関係の施設への配属を希望する人なら、任用資格は必ず先に取得しておくべきですし、できることなら社会福祉士の資格も取得しておきたいところです。
厚生労働大臣が指定した34の科目(下記のサイト内リンク「社会福祉主事(任)」参照)のうち、3科目の単位を修得すれば社会福祉主事任用資格が取得できます。福祉を専門に学ぶ学科であれば、大学・短大・専門学校のいずれにおいても多くの指定科目がカリキュラムに組み込まれているので、特に意識せずに社会福祉主事任用資格を取得できるはずです。ただし、3科目の組み合わせによっては福祉専門の学科でなくても資格を取得できるケースがあり、単に任用資格を持っているというだけでは福祉の専門知識を持っていることを証明するには不充分です。将来のために可能な限り多くの科目を履修し、できるだけ良い成績を収められるように努力しておきましょう。
社会福祉士主事(任)/社会福祉士(国)
※(国)国家資格、(任)任用資格
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