介護食士は、要介護者に食事を提供する人たちを対象に、専門的な調理の知識と技術をマスターしてもらうことを目的にスタートした資格制度です。2001年に社団法人全国調理職業訓練協会の主催により誕生して以降、同協会加盟の調理系専門学校や短大がカリキュラムに取り入れるなどして、スタンダードな福祉職に急成長しました。介護食士の資格は1・2・3級が設定されており、なかでも3級は、受験に必要な資格もなく半年程度の養成講座で取得できるため、学生はもとより現役のホームヘルパーや介護福祉士の間でも取得する人が増えています。
全国調理職業訓練協会に加盟する専門学校や短大が開講する介護食士養成講座を受講します。出席率80%以上で、講座修了時の筆記および実技試験に合格すると有資格者として認定されます。誰でも受講できる3級の講座の開講が一般的ですが、介護食士3級や調理師、栄養士などの資格取得者を対象とした2級の講座を開講している養成校もあります。なお、介護食士1級は一般の福祉スタッフには必要のない講師レベルの資格となっており、ほとんど該当の講座が開講されていません。
【3級】高齢者・障害者の心理(4時間)/医学的基礎知識(4時間)/栄養学(6時間)/食品学(4時間)/食品衛生学(6時間)/調理理論と調理実習(48時間)/計72時間
【2級】高齢者・障害者の心理(2時間以上)/医学的基礎知識(2時間以上)/関係法規(1時間以上)/栄養学(6時間以上)/食品学(2時間以上)/食品衛生学(2時間以上)/調理理論と調理実習(57時間以上)/計72時間以上
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