介護報酬は、2000年4月にスタートした介護保険制度に基づいて、介護サービスを提供する各事業者に支払われる、介護サービスの対価です。在宅介護と施設介護の違いや、介護サービスの種類、利用時間数、利用者の要介護度など複数の要素を総合して報酬体系が決まっており、さらに地域や時間帯による割増料金が加算されて実際の報酬額が確定します。なお、介護報酬は、ケアプランの作成料のみ介護保険給付が10割で、その他は利用者本人の負担が1割、残る9割が介護保険からの給付により支払われています。
介護報酬の改定は原則として3年ごとにおこなわれます。2012年の介護報酬改訂では在宅介護に重点を置いた改訂がおこなわれ、生活援助サービスの切り下げやデイサービス、グループホームなどを運営する小規模施設に厳しい内容となりました。なお、社会情勢によって改定の時期を変えることは可能になっています。
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また、この介護報酬の請求事務が煩雑なため、現場では専門的なスキルが求められており、ケアクラークをはじめいくつかの介護報酬事務の資格が生まれ、ひとつの職種として確立するに至っています。
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