介護療養型老人保健施設は、今後廃止が予定されている介護療養型医療施設の利用者を受け入れる施設として、2008年度に制度化され発足しました。介護療養型老人保健施設は、現在の介護療養型医療施設と介護老人保健施設をミックスした施設で、医療処置の必要性が高い要介護者が利用することができます。純然たる医療機関ではないため医師の配置は少ない(100床あたり1人)ものの、看護師の24時間配置が義務付けられ、最低限の医療体制は保たれています。
介護療養型医療施設の廃止は、医療費の削減を目的としたものです。これにより、約13万床の介護療養病床がなくなります。政府は、介護療養型医療施設から介護療養型老人保健施設への転換を各施設に促しているものの、医療施設から老健施設に転換することで収入減が見込まれることから、どの程度の病床数が転換されるかは不透明な状況です。
今後ますます高齢化が進む日本において、要介護者が利用できる療養病床の削減が意味するものは、在宅介護の増加です。訪問看護や訪問介護、そしてもちろん家族による介護の重要度が増していくことは必至でしょう。
ケアクラーク/ケアマネージャー/ケアワーカー/生活指導員/
医療ソーシャルワーカー/看護師/理学療法士/作業療法士/栄養士・管理栄養士
総務省法令データ(介護保険法)/介護療養型医療施設の存続を求める会
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