バリアフリー(=Barrier+free)は、「バリア(障壁)に縛られないフリー(自由)な状態」を表す言葉です。元来は、身体障害者が社会生活を営むうえで障壁となるもの(例えば建物の段差や丸いドアノブなど)を取り除き、自由に行動できる環境づくりを進めようとする取り組みから生まれた言葉ですが、現在は障害者だけでなく、要介護の高齢者はもちろんのこと、力の弱い女性や子供なども含めた、広い意味での社会的弱者を対象として、安全で暮らしやすい住宅や公共施設など環境づくりの施策を指す言葉として定着しつつあります。
バリアフリーの「バリア」には大きく分けて2つのバリアがあるといわれます。ひとつは物理的バリア、もうひとつは社会的バリアです。物理的バリアは、階段や急な坂、点字のない標識や音のない信号などで、社会的バリアは、能力に関係なく障害や年齢によって資格取得や就職の道が閉ざされたり、用事があって訪れた場所に手話通訳がおらず会話ができないケースなどで、多数のさまざまなケースが考えられます。
特に急速な高齢化が社会問題となっている日本においては、公共施設や交通機関・ショッピング施設などはもちろんのこと、個々の住宅においてもリフォームの公的補助を拡大するなど、いかにして誰もが不自由を感じることなく生活できるバリアフリーの社会にしていくかが重要な課題となっています。
福祉住環境コーディネーター/身体障害者福祉司/
盲導犬歩行指導員・盲人歩行指導員/手話通訳士/盲ろう者通訳・介助員
国土交通省(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)
国土交通省(バリアフリー情報)/社団法人交通バリアフリー協議会
NPOバリアフリー協会
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