福祉住環境コーディネーターは、福祉や医療の知識と、建築・リフォーム、福祉用具・介護用具などの専門知識を組み合わせて、高齢者や障がい者が暮らしやすい住環境づくりを提案します。個人住宅の建築・改装はもとより、福祉施設の建築設計や、駅や病院、ショッピングセンターをはじめ公共性の高い建物のバリアフリー化計画に参加することもあります。福祉目的の住宅リフォームに介護保険が適用されることになり、福祉住環境コーディネーターの求人、そして活躍の場は、これからさらに増えるものと見込まれます。
建築設計事務所やリフォーム会社、住宅メーカーなど。
福祉住環境コーディネーターの資格が必須です。この資格には3級から1級まであり、3級と2級は受験資格に制限がないため、福祉系の学科を持つ多くの大学・短大・専門学校で、福祉住環境コーディネーターの試験範囲をカリキュラムに取り入れたり、受験対策講座を開講したりして、資格取得をバックアップしています。また、多くの資格スクールが対策講座を開設していますので、こちらを利用して勉強する方法もあります。ソーシャルワーカーが相談業務の一環で対応する程度の範囲であれば3級でも充分ですが、建築や設計まで関わる仕事がしたいのであれば、2級取得を目標にしましょう。
3級の試験対策講座では、福祉や介護と住環境の知識など、福祉住環境コーディネーターとして知っておかなければならないことの基礎を学びます。3級は、福祉を専門に勉強している人なら抵抗なく学べる内容です。2級は3級で身につけた知識を実践で生かす応用力が求められ、難度が高くなります。介護実習やボランティアで介護の現場を見る機会があれば、住環境に対しても問題意識を持つように心がけて、応用力が身につけられるようにしましょう。
福祉住環境コーディネーター(公)/
社会福祉士(国)/社会福祉主事(任)/介護福祉士(国)
※(国)国家資格、(公)公的資格、(任)任用資格
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