ケースワーカーは、病気や貧窮、あるいは高齢や障がいなど、さまざまな理由によって社会生活を送ることに何らかの問題を抱えている人の相談に乗り、適切な助言・援助をおこないます。例えば、福祉事務所での生活保護に関する対応や児童相談所での児童虐待に関する対応などはケースワーカーの代表的な仕事です。ケースワーカーは福祉分野ではよく知られた職種のひとつで、ソーシャルワーカーと同義語です。福祉事務所などの公的福祉施設(行政機関)に勤める相談員のことをケースワーカーと呼んでいたものが一般にも定着し、職種名として認知されるようになりました。ただし、世界的な流れは、名称をソーシャルワーカーに統一しようという方向に向いており、いずれ日本でもケースワーカーからソーシャルワーカーに呼称が一本化されるかも知れません。
福祉事務所をはじめとする公的福祉施設など。
「ケースワーカー=公立の福祉施設勤務=公務員」と限定して就職をめざすなら、言うまでもなく公務員試験を受験し、合格することが先決となります。公務員試験合格がケースワーカー職としての就職というわけではありませんが、それでも福祉系の大学や短大・専門学校で社会福祉を学び、社会福祉士をはじめとする福祉の資格を取得しておくことが、ケースワーカーとして配属されるための近道であることに変わりはありません。
福祉系の大学・短大・専門学校で、なかでも社会福祉士養成をうたう学科で学ぶのがベストです。福祉全般にわたる知識・理論はもちろんのこと、実習による実践的な学習の機会も多くあり、社会福祉士試験の受験にも有利になります。なお、ケースワーカー(公務員)志望であれば、学内外で開講されている公務員試験対策講座を受講することも考慮に入れておくとよいでしょう。
社会福祉士(国)/社会福祉主事(任)/児童指導員(任)
※(国)国家資格、(任)任用資格
国際ソーシャルワーカー連盟※英文のみ
日本ソーシャルワーカー協会/日本社会福祉士会
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