精神科ソーシャルワーカーは、精神障害者とその家族の生活上・医療上のさまざまな問題に取り組んでおり、例えば社会復帰施設の利用に関する相談やホームヘルパーの派遣手続きなど、関係各機関と連携して精神障害者が社会復帰を果たすための指導や援助、訓練をおこなっています。精神障害者に対する世間一般の偏見は今も根強く、そうした目に見えない障壁を、家族と一緒になって乗り越えていくバイタリティが精神科ソーシャルワーカーには必要です。
なお、精神科ソーシャルワーカーは、英語名の "PSYCHIATRIC SOCIAL WORKERS"の頭文字を取ってPSWと略して呼ばれることがあります。
病院(精神科・心療内科)、精神障害者生活訓練施設、精神障害者授産施設など。
一般のソーシャルワーカーと同様、精神科ソーシャルワーカーも取得が義務づけられた資格はありません。しかし、現実的には精神保健福祉士の有資格者に限定して求人がおこなわれるのが一般的であり、事実上、精神保健福祉士の資格が取得できる学校の出身者でなければ就職するのは困難になっています。また、募集職種名を精神科ソーシャルワーカー(PSW)ではなく、資格名の精神保健福祉士としている場合もあり、その場合は明確に有資格者の募集であることを示しています。なお、保健所と精神保健福祉センターは公立の施設ですから、これらの施設での勤務を希望する場合は公務員試験にも合格しなければなりません(精神保健福祉相談員のページ参照)。
精神障害者への福祉面での取り組みに加え、精神疾患の知識や心理学なども学びます。取得することが望ましい精神保健福祉士試験の受験資格は、厚生労働省が定めた指定科目を開講している大学で必要単位を修得するか、または所定の条件を満たしたうえで厚生労働省認可の精神保健福祉士養成施設で必要単位を修得すれば取得することができます。なお、詳細は下記のリンク先を参照してください。
精神保健福祉士(国)/認定心理士(民)/社会福祉士(国)
※(国)国家資格、(民)民間資格
日本精神保健福祉士協会/社会福祉振興・試験センター/日本心理学会
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